こんにちは、ミヤモンです。
ネガティブな理由だけで短期離職してしまった・・
前職の退職理由がうまく伝えられなくて思うように面接進まない
一般的には入社から3年以内の離職を短期離職ということが多いですが、最近では入社1か月も経たずに退職を決意する方も増えています。
しかし、せっかく入社した会社を短期で辞めてしまった人に対して企業が見る目は非常にシビアです。
「うちの会社に入ってもまたすぐ何かしらの理由で辞めるんじゃないの?」
「忍耐力大丈夫?」
こんな風に思われてしまうからなんですね。
そのため、転職活動における面接の場では、なぜ前職を短期間で辞めてしまったのかストレートに伝えるよりも、工夫して伝える必要があるのです。
そこで今回は、20代で短期離職を2回経験した僕が、ネガティブな退職理由を自己PRにつなげる効果的な伝え方について解説していきます。
転職理由の本音
せっかく入社した会社を短期間で辞める場合、ほとんどが耐えがたいほどのネガティブな理由があったからだと思います。
多少の不満はどこの会社でもあるものですが、耐えられるものであればそもそも会社を辞めたりして無いですよね。
株式会社ビズヒッツが新卒1年未満で転職した経験がある人381人を対象に行った「転職理由に関する意識調査」によると、以下のようなランキングになったそうです。
「職場の人間関係」「給与や労働時間などの待遇への不満」「仕事内容とのミスマッチ」などが理由で短期離職してしまう人がかなりの割合を占めています。
より具体的に考えていこうと思います。
1 職場の人間関係
会社は仕事をするための場とはいえ、そこの人間関係が悪いと仕事のパフォーマンスにも支障をきたしますよね。
「直属の上司と気が合わない」
「職場の雰囲気が殺伐としていて居心地が悪い」
「パワハラやセクハラまがいの言動をとる人がいる」
「仕事を教えてもらえない」
「いじめ、仲間外れなど陰湿な嫌がらせがストレスになる」
仕事と人間関係は切っても切り離せないものですが、それゆえに非常に厄介な問題です。
どんなに仕事内容が合っていても、やる気があっても、周りの人間関係が悪いとそれだけで仕事へのモチベーションは維持しづらくなります。
逆に仕事中に辛いことがあっても、周りの人のフォローがあることで前向きに仕事を続けていくことができることも多いです。
特に新しい環境で働き始めて不安も多い中で人間関係に悩まされると、その会社で働き続ける自身も無くなってしまいますよね。
あまりに人間関係がひどい環境で我慢し続けてしまうと心身に不調をきたすこともあります。
「会社や仕事のことを考えると、吐き気がしたり呼吸が荒くなる」「最近うまく寝付けない」
など異常を感じた場合は、休職や転職など早めに職場から離れることをお勧めします。
2 労働時間、休日への不満
最近ではライフワークバランスを重視して会社を選ぶ方も多いので、残業時間や休日数は非常に大きなポイントですよね。
最近では極力残業をしないような仕組みづくりを行う企業も増えてきましたが、それでもまだ月に100時間とかそれ以上の残業をさせられてプライベートな時間が全くないという働き方をする人もいます。
特に飲食や介護のようなサービス業、突発的な仕事が発生しやすいIT業などは残業時間が長くなりがちです。
日々仕事に忙殺されるとほかのことを考える余裕も無くなりリラックスできるような時間がどんどん減っていきます。
それによるストレスで精神病を患ってしまったり、体調に異常をきたすことも十分考えられます。
入社前に聞いていた労働条件と違うなど違和感を感じた際は、早めに辞めるという決断も賢明な場合があります。
3 仕事内容が合わない
就職活動や転職活動にあたって、多くの人が自己分析や業界研究は行うでしょう。
その結果「自分にはこの仕事があっているかも」「この業界で働きたい」と感じ仕事を選ぶと思います。
しかし実際に入社してみると、「思っていた仕事内容と違った」となることも意外と多いです。
また単純にその仕事自体が合わなかったということもあれば、その会社のやり方が合わなかったということもあり短期間ではなかなか判断しづらいものといえるでしょう。
仕事内容は自分の仕事に対してのモチベーションと非常に関係があるため、自分にマッチした仕事に就いたほうが成果が出しやすいの間違いないですよね。
しかし、余程のストレスが無い限りは仕事内容を理由に短期離職することはお勧めしません。
仕事を続けていく中で次第にうまくこなせるようになることも多いです。
またあまりに短い期間での退職だと、その仕事で身に着けたスキルが無く転職市場で評価されづらいということもあります。
仕事内容の向き不向きはだれにでもありますが、具体的にどの部分が自分に合っていないと感じるのか洗い出し、それは改善することができないのか考え直してみることをお勧めします。
転職理由はストレートに伝えるべきではない
勤務条件や人間関係などのネガティブな理由を面接の場でそのまま伝えてしまうと自分の評価が下がってしまう可能性が高いです。
理由は以下の二つからです。
1 環境のせいにしていると思われてしまうから
残業が多くて辞めました・職場にパワハラ気味の人がいたので辞めました
など会社のせいにした退職理由はただの不満として聞こえてしまいます。
「この人は環境に不満を言うだけで、自分で何かを変えようとはしなかったのかな?」と面接官に責任感のない人という印象を与えてしまいます。
面接の場は、自分をPRする場であり入社した後に自分は活躍できる人間だということを理解してもらう必要があるのです。
わざわざネガティブな発言をして自分の評価を下げに行くのはもったいない。
たとえ退職の原因が会社にあるとしても、その本音はストレートに伝えてはならないのです。
2 またすぐに辞めると思われてしまうから
ネガティブな退職理由をそのまま伝えると、忍耐力や継続力を疑われます。
結果、転職することによって今の不満は解消できても、また別の理由で退職してしまうのではないかと思われてしまいます。
自分の理想をすべて満たす会社は存在しません。
どんな会社に入っても、我慢をしなければならないことは必ずあります。
面接官は「前職の退職理由」を聞くことによってその人が「この会社で長く働き続けてくれるか」「活躍してくれる人材か」を見極めています。
ネガティブな退職理由を伝えることによって、「この人は嫌なことがあるとすぐに逃げ出してしまう人かもしれない」と思われてしまうと、志望動機や経歴をどんなに熱く語っても挽回するのは難しいです。
ネガティブな転職理由を自己PRにつなげるには
以上のように、転職理由の本音をストレートに伝えると自分が不利になってしまうことが多いです。
短期で離職してしまった場合、なおさら伝え方を工夫する必要があります。
ネガティブな退職理由を自己PRにつなげる方法として、3つのポイントを意識することをお勧めします。
1 退職理由をポジティブに表現する
ネガティブな退職理由を、転職をしようと決意したポジティブな表現に変えることによって前向きさや意欲を表現することができます。
転職をすることによってこうなりたいという明確なビジョンがあると、説得力が大幅に上がるからです。
例えば
「残業時間が多かったから退職しました」
→「仕事とプライベートのメリハリをしっかり付けられる環境で成果を上げていきたいと感じました。前の職場は残業をするのが当たり前という雰囲気があり、早めに仕事を終わらせても帰りづらい環境でした。短い時間でも効率よく成果を出し、自分の時間もしっかり確保したいと考えたため退職を決意しました。」
「給与が低かったから退職しました」
→「自分の頑張りに応じて収入を上げていける環境に挑戦したいと感じました。現職では自分の頑張りに対しての正当な評価を感じずらく、このまま働き続けても昇給があまり見込めない状況です。私としては収入は自分の仕事ぶりに対しての評価だと感じているため、モチベーション高く働き続けるためにも自分の頑張りを正当に評価してもらえる環境で働きたいと考えております。」
「仕事内容が合わなかったから退職しました」
→「前職の仕事を通してマーケティングに興味を持ちました。前職では営業の仕事をしており顧客の課題を解決できることにやりがいを感じておりましたが、より物が売れる仕組みづくりにも携わりたいと感じマーケティング職を志すようになりました。前の会社では部署移動をするのに最低3年はかかるといわれましたが、より早い段階でマーケティングを経験したいと感じ転職を決意しました」
このように、ネガティブな退職理由を「こうしたい」というポジティブな理由にいいかえることによって転職理由につなげ、意欲をアピールすることができるのです。
2 企業の求める人物に合わせる
先ほども書いたように、面接官は「退職理由」の質問を通して「長く働いてくれそうか」「活躍できるか」を見極めています。
そのため、退職理由を語る際に企業の求める人物像に合わせた言い方にすることで、自分がその会社にマッチした人物であることをアピールできるのです。
企業の求める人物像は企業HPや求人票などを見れば書いてあることが多いです。
例えば
「周りの人と助け合いながら業務を進められる人」を求めている企業に対しては、
「前社では個人プレーの側面が強く殺伐とした雰囲気でした。私としては一緒に働く仲間として一緒に目標を追っていけるような環境で頑張りたいと考えているため、退職を決意しました」
「主体的に意見を出し行動できる人」を求めている企業に対しては、
「若いうちから裁量のある仕事を任せてもらえる環境に挑戦したいと考えました。前社は年功序列の側面が強く、入社したばかりの社員の意見はあまり受け入れられない雰囲気でした。」
このように、企業の求める人物と退職理由をマッチさせることにより自分の意欲を伝えることができます。
またその企業で長く働き活躍できる人材であると感じてもらうこともできるのです。
3 志望理由との一貫性を持たせる
面接の場では、「前職の退職理由」と「転職先への志望理由」の一貫性が非常に大事です。
なぜならば「退職理由」という過去の話と「志望理由」という未来の話がしっかりつながっているほど、転職の軸がはっきりしており入社後に長く働き続けてくれる人物だと感じてもらえるからです。
例えば前職を辞めた理由が「収入の低さ」だったにもかかわらず、志望動機が「業務内容に興味があるから」では一貫性が無いため、転職の軸が曖昧で自己分析があまりできていないのではないかと思われてしまいます。
一方で志望動機が「自分の実力次第で収入を上げていける環境だと感じたから」にすると、前職の不満を踏まえて「収入を上げたい」という転職の軸に沿った理由になるため一気に説得力が増します。
自分が転職活動においてぶれない軸を持っていることをアピールするためにも、「退職理由」と「志望動機」は一貫性を意識して考えておきましょう。
まとめ
以上、短期離職の退職理由を自己PRにつなげる方法について書いてきました。
勤務条件や人間関係など、短期離職してしまう原因は人それぞれ違うと思いますが、面接での伝え方によって自分の印象が大きく左右されてしまいます。
ネガティブな退職理由をストレートに伝えるのではなく、ポジティブに言い換えることで自分の意欲や入社後に長く働いていけることをしっかりアピールしましょう。
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